この記事では、仮想通貨取引の始め方について解説しています。
この記事は次のような方へおすすめです。
- 仮想通貨への投資を始めたい方
- 何から手をつければ良いかわからない方
- ビットコインと他の仮想通貨の違いがわからない方
この記事を読むメリットは次の3つです。
- 仮想通貨取引の始め方がわかる
- 取引を始めるロードマップがわかる
- 仮想通貨の特徴を知ることができる
仮想通貨取引の始め方
最近何かと話題のビットコインや仮想通貨って気になりませんか?
ニュースを見るたびに「私も一儲けして億り人になりたい」なんて思ってしまいますよね。でもなんか難しそうだから始められないなんて人もたくさんいるはず。
本項では、そんな方々が苦手意識を抱かずに仮想通貨取引を始められるように「仮想通貨取引の始め方」を紹介しようと思います。
それでは早速、ざっくりとした取引開始前の流れをみてみましょう。
- どの取引所で始めるか決める
- アカウントを登録する
- 重要事項確認・本人確認を完了する
- 入金する
- 実際に取引をする
ざっくりと4ステップで取引が完了してしまいます。どうですか?結構簡単に思えてきたでしょう?
それでは一つずつ掘り下げていきましょう。
結論から言います。僕は「CoinCheck」をおすすめします。どこにすれば良いか迷って決めれないぐらいなら「CoinCheck」です。
この僕の結論を念頭に置いていただいて、国内取引所の比較を見ていきましょう。
Coin check | bitFlyer | GMOコイン | |
---|---|---|---|
取扱通貨 | 17種類 | 13種類 | 14種類 |
最低取引額 | 500円〜 | 約100円〜 | 約500円〜 |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
出金手数料 | 一律407円 | 220円〜(最大770円) | 無料 |
レバレッジ取引 | × | ○(2倍) | ○(2倍) |
こんな方におすすめ | とにかく始めたい | 最低取引額を抑えたい | 頻繁に出金したい |
こういった感じで取引所ごとに違いがあります。各社取扱通貨に少しずつ違いがあるので、取引したい通貨が決まっていて1社しか取り扱っていないならそこに決めてしまっても良いです。
ただし、全部使った感じでは「CoinCheck」がアプリを含めて一番使いやすかったです。右も左もわからない初心者でこだわりがないなら「CoinCheck」から始めましょう。
「もう少し詳しく知りたいよ!」って方は下記記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
それでは取引所が決まったところでアカウントを登録していきましょう。
まずは「CoinCheck」にアクセスしましょう。
アクセスしたら、「会員登録」をクリックしましょう。
登録画面へ移るので、メールアドレスとパスワードを入力しましょう。
会員登録をクリックすると確認メールが送信されるので、登録したアドレスを確認しましょう。
メールに記載されている確認用URLをクリックするとマイページのホーム画面へ遷移します。
まずは「重要事項確認」をクリックしましょう。
取引に関わる重要なことが記載されているので、一つずつ目を通しておきましょう。
これで重要事項確認は完了です。続いて「本人確認」へ移ります。
電話番号の欄にスマートフォンの電話番号を入力しましょう。入力後「SMSを送信する」をクリックします。
SMSを送信すると下側に入力欄が現れるので、届いた認証番号を入力して終わりです。
仮想通貨を購入するためコインチェックのウォレットへ日本円を入金します。
まずはホーム画面のウォレットから「日本円の入金」をクリックします。
銀行振込用の口座が表示されるので、自分の口座から振り込みましょう。
銀行振込の場合、次の二つの口座の好きな方へ振り込めます。
- GMOあおぞらネット銀行
- 住信SBIネット銀行
僕は「GMOあおぞらネット銀行」をおすすめします。SBIは振込人名義がやや面倒臭いので。
もし手数料が気になるようなら、ネット銀行を使うとよいでしょう。
僕も使っていますが、「楽天銀行」や「ソニー銀行」は月に他行への振込が無料で行えるのでおすすめです。
今回はイーサリアムを購入しましょう。
先ほどアカウントを登録したCoinCheckへアクセスして、ホーム画面から「販売所(購入)」を選択します。
今回はイーサリアムを購入するので「ETH」を選択して、購入するETHの額を入力しましょう。入力内容に間違いがないことを確認したら「購入する」をクリックします。
いかがでしたか?
思っているよりも簡単でしたよね。仮想通貨取引を始めるのなんて簡単なんです。
大変なのは仮想通貨取引を始めてからなんです。次項では仮想通貨取引を始めるに当たって知っておいた方が良いことを紹介していきます。
取引を始める前に知っておくこと
さて、ここまでで仮想通貨取引をすることができるようになりました。大きな一歩を踏み出しましたね。
何事も第一歩というのは偉大なものです。
それではここからは、仮想通貨取引を始めるに当たってぜひ知っておいてほしいことを紹介していきます。
必ず知っておいてほしいことは次の2つです。
- 仮想通貨というテクノロジーの仕組みを理解しよう
- 仮想通貨に関する税制を理解しよう
なんとも難しそうな言葉が並んでいますね。大丈夫、学び始めてしまえば簡単です。
それでは一つずつ掘り下げていきましょう。
仮想通貨を取り巻くテクノロジーとその仕組み
まずはこれから取り扱っていく仮想通貨の構造を理解していきましょう。
仮想通貨は主に下記の2つの技術によって成り立っています。
- P2Pネットワーク
- ブロックチェーン
それでは、それぞれを掘り下げて見ていきましょう。
P2Pネットワーク
P2Pネットワークとは「Pear to Pearネットワーク」の略です。P2Pネットワークの特徴は、ユーザ同士のパソコンが接続することでネットワークが完成するということです。
これが結構革新的で一般的なインターネットとはかなり構造が違います。
こんな感じでサーバーを必要としないため初期投資や維持費を抑えつつシステムを運用することが出来ます。
ひと昔前に話題になった「Winny」もこの構造をとっています。P2Pネットワークはその構造上データ共有にかなり向いています。
繋がりあったパソコンは各々がサーバーの役割もこなしているんです。そのため新たなパソコンがネットワークに繋がると他のパソコンからどんどんデータが共有されてくるんです。
そのためユーザが多いほど、たくさんのデータが一度に流れ込んでくるんです。
この構造を使って仮想通貨はサーバーを使うことなく運用されているわけです。
ブロックチェーン
お待ちかね、ブロックチェーンについてです。ブロックチェーンを一言で表すなら「改竄が極めて困難な取引台帳」です。
ブロックチェーンとはその名の通り「ブロックが鎖で繋がったもの」です。このブロックの中には今まで世界で行われて生きた全ての取引データが細切れになって詰まっています。
このブロックチェーンとP2Pネットワークは密接に関わっています。この2つを組み合わせることで「安全」が生まれるんです。
このブロックチェーンの中に入っている取引データは、ブロックチェーンに組み込まれる前にP2Pネットワークを介して全ユーザが審査・承認します。こうすることで取引内容に改竄がないかを確認しているわけです。(実際には暗号技術も複雑に絡み合っていますが、ややこしいので今回は割愛します。)
この承認作業をしているのがよく聞く「マイナー」という人たちだったり「マイニング」と呼ばれる行為です。彼らは取引が正しいかどうか審査をすることで幾らかの報酬をもらっているわけです。
この承認作業は「あるまとまった時間内の取引」をまとめてブロックにします。例として、ビットコインでは10分間に交わされた取引を1セットとしてブロックにまとめていきます。これがどんどんと連なってブロックチェーンができていくんですね。
ここに暗号技術が合わさって「とても改竄が困難な取引台帳」が出来上がるんです。
いかがでしたか?
大まかに仮想通貨はこの2つのテクノロジーで成り立っています。細かく理解する必要はありませんが「こんな仕組みなんだ」ぐらいに覚えておいてください。
世の中にはいろんな仮想通貨が溢れています。こうやって構造を理解していれば全て少しずつ違って見えてくることでしょう。
もっと仮想通貨の仕組みを詳しく知りたいという方はぜひ下記記事を読んでみてください。仕組みについて詳しく解説しています。
仮想通貨に関する税制
それでは仮想通貨で儲ける上で、避けては通れない「税金」のお話をしておきましょう。
仮想通貨で利益を得る場合はどうしても「所得税」がかかってきます。これを正しく理解しておかないと脱税とみなされて追徴課税で余分にお金を持っていかれるのでしっかりと理解しましょう。
少し所得税について補足しておきます。
所得税とは
所得税は、個人の所得に対してかかる税金で、1年間の全ての所得から所得控除を差し引いた残りの課税所得に税率を適用し税額を計算します。
平成25年から令和19年までの各年分については、復興特別所得税を所得税と併せて申告・納付します。
復興特別所得税は、基準所得税額(所得税額から、所得税額から差し引かれる金額を差し引いた後の金額)に2.1%の税率を掛けて計算します。また、平成25年1月1日から令和19年12月31日までの間に生ずる所得については、源泉所得税の徴収の際に復興特別所得税が併せて徴収されます。
出典:国税庁HP「所得税の仕組み」
仮想通貨における収益は所得の中でも「雑所得」に分類されます。
多くの場合、仮想通貨で儲けるというと購入額と売却額の差額で儲けるということをイメージする方が多いはず。この場合だと売却時に収益が確定します。この収益確定時点で所得税が発生すると考えてください。
例えば、次のような状況でビットコインを売買したと仮定してみましょう。
購入時:1BTC=400万円
売却時:1BTC=600万円
この場合、ビットコインを売却したら600万円を手に入れることができていますね。ただし、この売却したビットコインを手に入れるために400万円を支払っているので利益としては200万円となります。
したがって確定申告時には200万円の所得として所得税が計算されることになります。もちろん、ビットコインが値上がりしても売却しなければ所得税を支払う必要はありません。
ではもう一つ、逆にあなたが損をした場合を考えていましょう。
購入時:1BTC=400万円
売却時:1BTC=300万円
この場合は、ビットコインを売却したら300万円手に入れることができます。しかし、この売却したビットコインを手に入れるために400万円を支払っているので利益としてはー100万円となります。そう利益ではなく損失ですね。
もしこの損失が雑所得でなく事業所得などだった場合、他の所得と損益を通算して所得税を計算することができます。後述しますが、この考え方は節税にも繋がっていて、俗に損益通算と言われています。
以上が「仮想通貨の値差で儲ける」時にかかる所得税の解説になります。
最後に3つのポイントにまとめておきましょう。
- 仮想通貨の売却時に所得としてみなされる
- 仮想通貨の価値が上昇しても保有し続ける場合は所得とみなされない
- 仮想通貨の下落による損害は赤字として計上できる
いかがでしたか?
やはり、初めてなら扱う物や取り巻くルールについてある程度は知っておかないと後で後悔します。
もちろん、全て理解してから始めないといけないなんてことはありません。ググりながら走っていけば問題ないでしょう。
まずは「こんなことがあるんだなぁ」ぐらいに思っておいてもらえれば良いです。そうすれば後で調べるときに助けになるでしょう。
ビットコインとアルトコインについて紹介
ここまでで仮想通貨取引、それらを取り巻くテクノロジーなど理解していただけたと思います。
ここからは有名どころの仮想通貨とその特徴・得意分野について掘り下げていきます。まずは有名どころから理解を深めていくことで、他の通貨について掘り下げていく練習をしましょう。
特徴やその使い所を知れば「どんな通貨に投資してみようか」という考え方も出てくることでしょう。
それでは今回はこの3つの通貨について掘り下げます。
- ビットコイン
- イーサリアム
- リップル
それでは一つずつ見ていきましょう。
ビットコイン
2008年に「ナカモトサトシ」がビットコインの技術文章を公開しました。
彼は「管理者のいない電子上の通貨」としてビットコインを開発しようとしており、以下の3つの機能が求められていました。
- 安全性が担保されている(なりすましやデータ改竄、2重支払いができない)
- 利用者のプライバシーが守られている
- 中央機関がいない
これらを実現するために「ブロックチェーン」という技術が誕生し、既存技術であった「P2Pネットワーク」と組み合わせることで実現しました。
イーサリアム
みなさんもイーサリアムはアルトコインとしてよく耳にしますよね。
イーサリアムとは”Vitelik Buterin”氏によって生み出された仮想通貨であり、プラットフォームです。
そう、プラットフォームでもあるんです。
ビットコインは純粋に新時代の通貨として誕生しました。
付随して生まれたブロックチェーンも取引を記録して共有する”台帳”としての機能しか持っていませんでした。
しかしイーサリアムはアプリケーションも載せることができるんです。
この仕組みをスマートコントラクト(分散型アプリケーション)と言います。
スマートコントラクト上でアプリケーションを管理するということは、管理者の存在しない自律的なアプリケーションを作り上げるということです。
自律的なアプリケーションってなんぞやと思った方も多いと思います。
例えば、スマートコントラクト上でフリマアプリを展開したとして考えてみましょう。
- 取引の成立条件を改竄できない状態で記録する
- 1の条件が満たされた場合は、取引成立としてブロックチェーンに取引情報を記録する
これをアプリを取り囲む全ユーザが承認しながら自律的にアプリが回っていきます。
このようにイーサリアム×スマートコントラクタはとても素晴らしい技術なんです。
ですが、まだまだ問題も山積みなのも事実です。スケーラビリティや非実時間性などなど…。
これらの問題が解決して、実際にフリマアプリがスマートコントラクト上で動けばすごく便利かもしれませんね。
リップル
では続いてリップルについてです。
リップルもアルトコインとしてよく耳にしますよね。
実はこのリップルもプラットフォームなんです。
ただしリップルはビットコインやイーサリアムとは違って、少し特殊です。
リップルはクローズ型ブロックチェーンを採用しています。そのため取引承認までが非常にスピーディで、銀行を介した決済よりもとてもスピーディーに取引が完了するでしょう。
リップルが一般的な決済手段として浸透すれば、今まで以上にビジネス世界が加速することでしょう。
リップルが一番威力を発揮するのは、「国際送金」です。お金の管理や移動は国によって手続きも所要時間も様々です。
とても煩雑な上に、手間もかかるので手数料もかなりのものです。これは安全性の担保にも一役買っていると思うので仕方ないかもしれません。
ですが、仮想通貨であれば国を跨ぐも関係ありません。どの国でもリップルはリップルです。
故に国際送金もとても簡単かつお手頃な手数料で実現してしまうのです。
いかがでしたでしょうか?
仮想通貨と一口に言っても特徴はかなり様々です。それぞれにちゃんと目的があって、目的に特化した特徴を持っています。
このように掘り下げていくことができれば、次にあたりそうな仮想通貨を見つけることができるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
仮想通貨も何も知らないと得体の知れないものに感じるかも知れません。しかし、理解してくるととても素晴らしいテクノロジーだと感じてきたはずです。
インターネットだって出てきた初めは得体の知れないものだと思われていたはずです。ですが、今となってはなくてはならないものになっていますよね。きっと仮想通貨もそうなっていくはずです。
これからも新しいことが出てきたら怪しむのではなく勉強をして理解していきましょう。人間は知らないことを恐れるのです。
もしこの記事を読んで「もっと仮想通貨で儲けてやろう!」と思った方はぜひ下記記事を読んでみてください。今の仮想通貨を取り巻く状況がわかると思います。