【投資を始める前に】仮想通貨で稼ぐ人の確定申告講座【徹底解説】

この記事では、仮想通貨での確定申告について解説しています。
この記事は次のような方へおすすめです。

  • 仮想通貨の投資で利益が出たから確定申告したい方
  • 仮想通貨の投資に関する税制を知りたい方
  • 仮想通貨の投資に関わる税金を抑えたい方

この記事を読むメリットは次の3つです。

  • 仮想通貨投資に対する税制に詳しくなる!
  • 仮想通貨で利益が出た場合の確定申告方法が分かる!
  • 投資に関する節税方法が分かる!
目次

仮想通貨に関わる税制

まずは仮想通貨に関わる税制について理解しましょう!
仮想通貨で利益を得る場合はどうしても税金がかかってきます。これを正しく理解しておかないと脱税とみなされて追徴課税で余分にお金を持っていかれるのでしっかりと理解しましょう。

仮想通貨で利益を得る方法は下記の4つがあると思います。

  • 仮想通貨のレートで儲ける
  • マイニングで儲ける
  • NFTで儲ける
  • 仮想通貨DeFiで儲ける

基本的にはどれも仮想通貨で挙げた収益、つまり所得となるため所得税がかかってきます。
少し所得税について補足しておきます。

所得税とは
所得税は、個人の所得に対してかかる税金で、1年間の全ての所得から所得控除を差し引いた残りの課税所得に税率を適用し税額を計算します。
 平成25年から令和19年までの各年分については、復興特別所得税を所得税と併せて申告・納付します。
 復興特別所得税は、基準所得税額(所得税額から、所得税額から差し引かれる金額を差し引いた後の金額)に2.1%の税率を掛けて計算します。また、平成25年1月1日から令和19年12月31日までの間に生ずる所得については、源泉所得税の徴収の際に復興特別所得税が併せて徴収されます。
出典:国税庁HP「所得税の仕組み」

仮想通貨における収益は所得の中でも「雑所得」に分類されます。
それではそれぞれの稼ぎ方において掘り下げていきましょう!

仮想通貨のレートで儲ける

この「仮想通貨の値差で儲ける」とは、仮想通貨の購入価格と売却価格の差額で儲けるということです。この場合だと売却時に収益が確定します。この収益確定時点で所得税が発生すると考えてください。

例えば、次のような状況でビットコインを売買したと仮定してみましょう。

購入時:1BTC=400万円
売却時:1BTC=600万円

この場合、ビットコインを売却したら600万円を手に入れることができていますね。ただし、この売却したビットコインを手に入れるために400万円を支払っているので利益としては200万円となります。

したがって確定申告時には200万円の所得として所得税が計算されることになります。もちろん、ビットコインが値上がりしても売却しなければ所得税を支払う必要はありません。

ではもう一つ、逆にあなたが損をした場合を考えていましょう。

購入時:1BTC=400万円
売却時:1BTC=300万円

この場合は、ビットコインを売却したら300万円手に入れることができます。しかし、この売却したビットコインを手に入れるために400万円を支払っているので利益としてはー100万円となります。そう利益ではなく損失ですね。

もしこの損失が雑所得でなく事業所得などだった場合、他の所得と損益を通算して所得税を計算することができます。後述しますが、この考え方は節税にも繋がっていて、俗に損益通算と言われています。

以上が「仮想通貨の値差で儲ける」時にかかる所得税の解説になります。

最後に3つのポイントにまとめておきましょう。

  1. 仮想通貨の売却時に所得としてみなされる
  2. 仮想通貨の価値が上昇しても保有し続ける場合は所得とみなされない
  3. 仮想通貨の下落による損害は赤字として計上できる

マイニングで儲ける

マイニングで儲けた場合の税金について解説する前に、マイニングについて少し補足しておきます。

マイニングとは
マイニングとは、仮想通貨を支えるブロックチェーンという技術を支える行為です。
ブロックチェーンはたくさんの取引データをまとめてチェーンのようにつなげたもので、チェーンに繋がった時点で取引データが正しいものであると証明されている必要があります。そしてこの取引の検証行為のことをマイニングと呼んでいます。

以上がマイニングについての補足でした。要はパソコンの処理能力を貸し出して報酬をもらっていると思っておいてもらえればそれでOKです。

それではマイニングで儲けた場合の税金について考えてみましょう。

ただしマイニングでは所得税が発生するタイミングに注意が必要です。所得税が発生するタイミングは次の2つです。

  1. マイニングの報酬として仮想通貨を受け取った時
  2. 報酬の仮想通貨を売却した時

マイニングの報酬として仮想通貨を受け取った時

対してマイニングでは計算能力を貸し出した報酬として仮想通貨が支払われるので、この報酬が支払われた時点で所得として計上されます。
この報酬の払い出しタイミングはマイニングの方法によって様々なので、各自で確認しておきましょう。この報酬が支払われた時点というのが肝で、その日に払われた仮想通貨の日本円換算が所得とされます。日々記録しておく必要があるというわけです。

報酬の仮想通貨を売却した時

仮想通貨を売却したときの利益は次のように計算されます。

(売却額)ー(入手額)=(所得)

察しの良い方は既にわかっているかもしれませんが、マイニングで入手した仮想通貨を全て売却した場合、報酬の支払い単位で所得を計算しなければなりません。

例えば、3日間のマイニングで入手した0.00003BTCを1BTC=600万円のレートで売却したとします。この場合の所得計算は次のようになります。(マイニング報酬額やBTCレートは架空のものです。)

 報酬額 売却額 所得額
1日目0.000009BTC(1BTC=500万円)⇨45円0.000009BTC(1BTC=600万円)⇨54円9円
2日目0.000011BTC(1BTC=450万円)⇨49.5円0.000011BTC(1BTC=6000万円)⇨66円17円
3日目0.00001BTC(1BTC=600万円)⇨60円0.00001BTC(1BTC=600万円)⇨60円0円

この例の場合、売却による所得は26円ということになります。
この26円に対して所得税の計算が行われます。なかなかややこしいですよね。


マイニングは所得額の計算がなかなか分かるづらいので気をつけましょう。
以上が「マイニングで儲ける」時にかかる所得税の解説になります。

最後に3つのポイントにまとめておきましょう。

  1. マイニング報酬が支払われた時点でも所得が発生したとみなされる
  2. 売却時にも報酬として支払われた際と売却時の差額で所得税が計算される
  3. 所得額は報酬が支払われた時点での仮想通貨の法定通貨換算となる

マイニングの税制や収益の管理方法について、もう少し詳しく知りたい方はぜひ下記記事を参考にしてみてください。
僕の収益管理方法なども紹介しているのでお役に立てれば幸いです。

あわせて読みたい
【サルでも分かる】仮想通貨マイニングの税金ルールを徹底解説【意外とみんな知らないです】 この記事では、仮想通貨マイニングにおける税金について解説しています。この記事は次のような方へおすすめです。 とにかくマイニングの税金について知りたい方マイニン...

ステーキングで儲ける

仮想通貨ではステーキングでも利益を得ることができます。レートやマイニングで儲けることに比べてまだまだマイナーではありますが、仮想通貨界隈へアンテナを張っている方なら知っている方も多いはずです。

ステーキングとは
仮想通貨を保有してブロックチェーンに参加することで、報酬をもらうことを指します。仮想通貨を保有しているだけで報酬をもらえる理由は、プルーフオブステーク(PoS)という仕組みによるものです。このPoSは一部のアルトコインで採用されている仕組みで、仮想通貨の取引承認権限を仮想通貨の保有量や保有期間によって決めるというものです。こうして取引を審査することで報酬がもらえます。

このように仮想通貨を保有するだけで報酬を手に入れることをステーキングと言います。なかなか夢のある話ですよね。
もしステーキングのことをもう少し知りたい!と思う方はぜひ下記記事も読んでみてください。ステーキングについて詳しく解説しています。

(リンク貼る)

それではステーキングで儲けた場合の税金について考えてみましょう。

税金とは報酬など利益が出た段階で計算されるものでしたね。ステーキングもマイニングと同様に利益が発生するポイントは下記の2つです。

  1. ステーキングの報酬をもらった時
  2. 仮想通貨を売却して利益を上げた時

完全にマイニングと同じですね。ということは計算方法も同じということになります。

例えば、1Liskを3日間保有して保有額の30%を報酬として受け取り、報酬を1Lisk=500円のレートで売却したとします。この場合の所得計算は次のようになります。(ステーキング報酬額やLiskレートは架空のものです。)

 報酬額 売却額 所得額
1日目0.3LSK(1LSK=400円)⇨120円0.3LSK(1LSK=500円)⇨150円30円
2日目0.39LSK(1LSK=450円)⇨175.5円0.39LSK(1LSK=500円)⇨195円19.5円
3日目0.507LSK(1LSK=500円)⇨253.5円0.507LSK(1LSK=500円)⇨253.5円0円

報酬受取りと報酬売却による所得は49.5円ということになります。もともと保有していたLiskの売却益も所得と見做されるので実際に申告するときは気をつけましょう。

最後にポイントを3つまとめておきましょう。

  1. マイニング報酬が支払われた時点でも所得が発生したとみなされる
  2. 売却時にも報酬として支払われた際と売却時の差額で所得税が計算される
  3. 保有していた仮想通貨の売却益も忘れずに申告する

エアドロップで仮想通貨を取得した時

仮想通貨でエアドロップという単語を聞いたことがある方はまだまだ少ないと思います。Apple端末でよくエアドロップを聞きますがそれとは全くの別物です。

エアドロップとは
イベントなどで無料で仮想通貨をもらえることをエアドロップと言います。(まるで空から降ってくるようにお金をもらえるという意味です。)
エアドロップの多くは通貨やトークンの知名度上昇・普及を目的としています。ただし新興通貨だったり発行元がよくわからないところで詐欺だったというパターンもよく見かけるので、発行元の調査はとても大事です。

無料で挑戦できる宝くじみたいですね。

税金とは報酬など利益が出た段階で計算されるものでしたね。エアドロップも利益が発生するポイントは下記の2つです。

  1. エアドロップで通貨やトークンをもらった時(市場価値がついている場合)
  2. 通貨やトークンを売却した時

エアドロップで仮想通貨やトークンをもらった場合、その時点で市場価値がついているならば所得としてカウントされます。反対に市場価値がついていない、すなわち0円の場合は所得としてカウントされません。

例えば、1通貨あたり0.01円の通貨を1000通貨もらったとしましょう。この場合は10円の報酬となるので、所得額は10円となります。当然1通貨あたり0円なら所得額は0円となります。

このように年内に仮想通貨を売却していなかったとしても、所得としてカウントされるので確定申告はしっかりとしましょう。

最後に3つのポイントにまとめておきましょう。

  1. 仮想通貨やトークンをもらった時点で所得が発生したとみなされる
  2. 売却時にも報酬として支払われた際と売却時の差額で所得税が計算される
  3. 所得額は報酬が支払われた時点での仮想通貨の法定通貨換算となる

ハードフォークで仮想通貨を取得した時

仮想通貨で「フォークする」ということがあります。この「フォークする」とは分岐するということです。
そう、仮想通貨が分岐するんです。さらにハードなフォークなんで、強烈に分岐するんです。

少し補足をしましょう。

ハードフォークとは
もともと一つだった仮想通貨が二つに分裂することをハードフォークと言います。
仮想通貨の仕組みや構造は絶えずアップデートされており、稀に大幅に更新されることがあります。この更新に反対しているユーザがいる場合はハードフォークとなります。この場合、賛成しているユーザは新しい構造の通貨を所持しますが、反対のユーザは古い構造の通貨を保持します。結果として、市場には2種類の通貨が存在することになります。
こうして古い構造の通貨と新しい構造の通貨に分裂してしまいます。

このようにして、新たな通貨が参入してくる以外にも通貨が生まれることがあるんです。

例えば、「イーサリアム」と「イーサリアムクラシック」がありますが、これらはハードフォークで生まれています。更新される前のイーサリアムが「イーサリアムクラシック」として残っているんですね。
他にも「ビットコイン」と「ビットコインキャッシュ」も同じ関係です。

それではステーキングで儲けた場合の税金について考えてみましょう。

税金とは報酬など利益が出た段階で計算されるものでしたね。ハードフォークで利益が発生するポイントは下記です。

  1. 仮想通貨を売却して利益を上げた時

今までマイニングやステーキングなどは、通貨を入手した時点で所得と見做されていたじゃないかと思った方も多いはず。

ハードフォークで分岐した通貨を所有する段階では市場自体が存在しないため、市場価値が0円と判断されるんですね。そのため通貨取得時には所得として見なされません。

ただし売却する場合は、売却額全てが所得として計算されます。

最後に3つのポイントにまとめておきましょう。

  1. ハードフォークで生まれた通貨には市場自体が存在しない
  2. 市場価値が存在しないので入手時の価値は0円と見なされる
  3. 入手額が0円なので売却額が全て所得として計算される

いかがでしたか?
一言で仮想通貨と言っても稼ぎ方は様々です。それぞれ税金のかかり方も異なるので、しっかりと違いを抑えて違法にならないように気をつけましょう!

仮想通貨で得た利益を確定申告する方法

それでは本題の「確定申告の手続き」について解説していきます。細かい手続きはさておき、まずはザックリと流れを理解しましょう。

  1. 収入の確認
  2. 経費の確認
  3. 所得の計算
  4. 確定申告書の記入

確定申告と聞くと複雑そうに感じてしまいますが、実際はこの4ステップに沿って進めるだけです。意外と簡単そうじゃありませんか?

それでは一つずつ掘り下げていきましょう!

STEP
収入の確認

確定申告をしたいんだったら収入を確認しないことには始まりません。

仮想通貨でも他のビジネスでもそうですが、1年間の収入は全て記録を残しておきましょう。
仮想通貨の売買で稼いだなら売却時の損益を、マイニングなら報酬受け取り時の法定通貨価値をしっかりと記録しておくことが大事です。どんなビジネスでも確定申告時は収益の確認から始まります。

サラリーマンの給料とは違い、誰も管理してくれないのでなるべく管理しやすいように工夫しましょう。僕は管理しやすいように仮想通貨用の口座を設けています。

STEP
経費の確認

次に行うのが経費の確認です。ここは節税にもつながりますのでミスなく、漏れなくしっかりと計上しましょう。

経費とは
事業を進めるにあたってかかった費用のことを指します。
例えば、Webデザイナーが仕事をするためにパソコンを買ったとしましょう。これはWebデザイナーの業務を遂行するには必要不可欠なので経費となります。
経費の計上できる項目や金額については、個人事業主か法人によっても異なるので注意が必要です。

仮想通貨であれば、取引手数料なんかは経費として計上することができます。経費は収入とは違って、申告漏れがあっても法律に触れることはありませんが、計上漏れがあると本来の所得税よりも多くの税金を納めることになるのでしっかりと管理して置きましょう。

おすすめの方法としては、経費用のクレジットカードを作っておくと良いでしょう。家計簿アプリと連携させておけば自動的に履歴に残るのでおすすめです。

簡単にですが、どんなことを経費に計上できるのか触れて置きましょう。

  1. 仕入   :商品の購入代金など
  2. 租税公課 :事業税、固定資産税、収入印紙など
  3. 水道光熱費:水道、ガス、電気、灯油など
  4. 通信費  :電話代、インターネット接続料、事業で使用する携帯電話料金、切手など
  5. 旅費交通費:通勤定期代、高速料金、出張旅費、時間駐車場代など
  6. 広告宣伝費:告知広告などの広告費用
  7. 接待交際費:事業用の茶菓子代、飲食費、贈答品の費用など
  8. 消耗品費 :コピー用紙、文房具、包装紙、帳簿など
  9. 給与賃金 :従業員に支払う給与、賃金、退職金、従業員の被服や食事などの現物給与もこれに当たる
  10. 福利厚生費:従業員の慰安、衛生、医療、保健などを目的に支出する費用
  11. 地代家賃 :店舗、倉庫、事務所などの敷地の地代、建物の借料など
  12. 減価償却費:取得金額が10万円を超える建物や車両などの償却資産を所定の方法によって計算した費用
  13. 雑費   :既存の勘定科目にない用途の費用のうち、事業に必要な経費

これらの費用をクレジットカードにまとめて、家計簿アプリで分類・記録しておくと確定申告が非常に簡単になります。ぜひ取り入れてみましょう!

STEP
所得の計算

STEP1、2で所得計算に必要な数字が出揃いました。それでは早速所得税の計算に移りましょう!

所得とは事業主(または法人)が得た純粋な利益です。
課税対象となるのはこの部分の金額なので、まずは所得額を計算していきましょう。
所得は以下の式で計算することができます。

(所得)=(収入)-(経費)

STEP1、2の金額がしっかりと記録されていれば迷うことなく算出できますね。正直、確定申告の大変さは日頃から収入と経費の管理をどれだけしっかりとしているかに左右されます。みなさんも日々コツコツと管理しましょうね。

それでは必要な金額は出揃ったので、次項で確定申告書の書き方について学びましょう!

STEP
確定申告書の記入

それでは早速、確定申告書の記入について解説していきます。

書き始める前に、一口に確定申告書といっても次の2つのバリエーションがあります。

  • 確定申告書A:給与所得や公的年金、雑所得などの人が使いやすい。
  • 確定申告書B:誰でも使うことができる汎用的なもの。

それでは所得の分類について軽く触れて置きます。

種類説明
事業所得商・工業や漁業、農業などの自営業の所得や事業規模での株式取引などで発生した所得
不動産所得土地や建物、船舶や航空機などの貸付けから発生した所得
利子所得預貯金や債券の利子などによる所得
配当所得株式の配当金や投資信託の収益分配など
給与所得俸給や給料、賃金、賞与、歳費などの所得
雑所得(公的年金)国民年金、厚生年金、確定給付企業年金、確定拠出企業年金などの所得
雑所得(その他)原稿料や講演料、生命保険の年金など他の所得に当てはまらない所得や
事業規模に満たない株式取引などで発生した所得
譲渡所得ゴルフ会員権や金地金、機械などを譲渡したことによる所得や
土地や建物、借地権、株式等を譲渡したことによる所得
一時所得生命保険の一時金、賞金や懸賞当せん金の所得など
山林所得所有期間が5年を超える山林(立木)を伐採して譲渡したことなどによる所得
退職所得退職金、一時恩給、確定給付企業年金法及び確定拠出年金法などの所得
出典:所得の種類と課税方法(国税庁HP)

今回は「仮想通貨への投資」による収益ですので、業態によって次のように分かれます。

法人   :事業所得(確定申告書B)
個人事業主:雑所得(確定申告書A)

それでは確定申告への理解が深まったところで、早速確定申告書を作成していきましょう。

確定申告書を作成する方法は次の3パターンが存在しています。

  • 紙で作成し、税務署へ提出する
  • e-Taxを利用してパソコン(またはスマホ)で提出する
  • 有料ソフトを利用する

せっかくデジタルが浸透してきたご時世です。確定申告もお家でできるなら嬉しいですよね。
ということで今回は「e-Taxを利用してパソコン(またはスマホ)で提出する」について掘り下げていきます。最後に有料ソフトについても少し触れますので「めんどくさすぎる!」と感じた方はぜひそちらも検討してみてください。

ちなみに国税庁から動画での概要説明が公開されていたりします。参考にしてみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=fluxo-c-A_U

また少しややこしいんですが、e-Taxでの確定申告には次の2パターンがあります。

  • マイナンバー方式  :マイナンバーカードと専用ICカードリーダライタを使う
  • ID・パスワード方式 :税務署で発行されるID&パスワードを使う

僕のおすすめは「マイナンバー方式」です。マイナンバーの発行とICカードリーダライタが必要ですが、マイナンバーは確定申告以外でも役立つことがあるので発行しておいて損はありません。さらにID・パスワードの発行には直接税務署へ行かないと貰えないという一手間があるのでおすすめできません。

マイナンバー方式に挑戦する方はマイナンバーカード以外にも専用のICカードリーダライタが必要です。専用ICカードリーダライタは下記のものがおすすめです。M1Macにも対応しています。

やはりマイナンバーカードを読み取らせるのでよくわからないメーカのものは使いたくありませんよね。

これで準備は完了しましたね。お手元にマイナンバーカードとICカードリーダライタを準備できましたか?それでは手順を解説していきましょう。

まずは確定申告書を作成する前に、パソコンへ事前準備ソフトをインストールする必要があります。
インストールデータをダウンロードするために下記サイトへアクセスしましょう。

あわせて読みたい

アクセスしたら、「STEP4 事前準備セットアップ」を開いて、自分が使っているOSのインストーラをダウンロードしましょう。

インストーラをダウンロードしたら、説明にそってインストールしていきましょう。

確定申告の作成には対応しているブラウザが限られているので、使用しているブラウザで問題ないか下記URLから確認しましょう。

正直、Macはなかなか厳しいのでWindowsがあるならそちらで挑戦した方が良いです。ブラウザ最新バージョンへの対応が遅いのはなんとかして欲しいですね…。

愚痴はさておき。
事前準備ソフトのインストールとブラウザの確認が終了したら「国税庁 確定申告書等作成コーナー」へアクセスします。

アクセスしたら「作成開始」をクリックします。

続いて「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」をクリックします。

事前準備に関する画面が出てくるので、エラーがなければ「同意して次へ」をクリックしましょう。

続いて、ICカードリーダーにマイナンバーカードを読み込ませて、「マイナンバーカードの読み取り」をクリックしましょう。

4桁のパスワードを求める画面が表示されるので、パスワードを入力しましょう。

初めて確定申告をする方は利用者識別番号を取得する必要があるので、「初めてe-Taxをご利用される方はこちら」から「マイナンバーカード情報の確認へ」をクリックしましょう。

氏名や住所の入力を求められますが、手間を省くためにマイナンバーカードから読み取りましょう。

読み込みのために再度4桁のパスワードを求められるので入力しましょう。

マイナンバーカードから読み取れない情報を追記していきます。

入力が終わったら、一番したの「確認」をクリックしましょう。

入力内容に間違いがないことを確認したら「送信」をクリックしましょう。

確認画面が表示されるので、OKをクリックしましょう。

登録内容が画面に表示されるので、画面をスクショやPDFなどで保存しておきましょう。また登録したメールアドレスに確認メールが届くので承認が必要になります。

それではメールアドレスの確認をしていきましょう。下記のようなメールが届くので、「マイナンバーカードを使ってログインする場合」を選択しましょう。

下記のような画面が表示されるので、再度ICカードリーダーにマイナンバーカードを挿入して「マイナンバーカードの読み取り」をクリックしましょう。

再度4桁のパスワードを求められるので、入力して「OK」をクリックしましょう。

これで利用者情報の登録が終了しました。

それでは再度「確定申告書作成コーナー」にアクセスして、「作成開始」をクリックします。

https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl

「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」をクリックします。

問題なければ再度「利用規約に同意して次へ」をクリックします。

「マイナンバーカードの読み取り」をクリックします。

作成途中の確定申告書がない場合は、下図のように表示されるので「次へ」をクリックしましょう。

事前準備が全て完了した旨が表示されるので「申告書等を作成する」をクリックしましょう。

今回は所得税の申告なので「所得税」をクリックします。

今回は「マイナポータルと連携しない」を選択します。(マイナポータルは控除証明書などを取得できる便利な仕組みです。使える方は連携して使いましょう。)

いよいよ、確定申告書が作成できます。

確定申告書を作成する前にいくつかの質問に答えます。

次に所得を入力していきます。今回は仮想通貨による所得を想定しているので「雑所得(その他)」へ入力します。

「入力する」をクリックします。

所得の入力欄が表示されるので所得ごとに入力していきましょう。続けて複数項目を入力することも可能です。

所得を全て入力したら「次へ進む」をクリックしましょう。入力忘れが合った場合は「別の雑(その他)所得を入力する」をクリックしましょう。

入力した内容が反映されます。

所得の入力が全て完了したら「入力終了(次へ)」をクリックしましょう。

続いて医療費控除などを入力する欄が現れます。医療費で10万円以上使ったなら控除しておきましょう。

入力が完了したら「入力終了(次へ)」をクリックしましょう。

続いて住宅ローン控除などを入力することができます。住宅ローンなどを借り入れているからは申告しておきましょう。

入力が完了したら「入力終了(次へ)」をクリックしましょう。

申告書の内容を確認することができます。問題がなければ「次へ」をクリックしましょう。

続いて、住民税に関する事項に記入していきます。もし会社に副業がバレたくないならここは必須ですので「住民税・事業税に関する事項」をクリックしましょう。関係なければ「入力終了(次へ)」をクリックしましょう。

住民税の納付方法を「自分で納付」にします。これで会社にバレる可能性を減らすことができます。

入力が完了したら「入力終了(次へ)」をクリックしましょう。

先ほどの画面に戻るので「入力終了(次へ)」をクリックします。

最後に申請者の情報を入力します。入力が終わったら「次へ進む」をクリックしましょう。

マイナンバーを入力します。

税務署への送信前の確認をします。ここで郵送したい方や控えを持っておきたい方は印刷しておきましょう。

問題なければ「次へ進む」をクリックして、送信しましょう。

これで確定申告は終了です。


いかがでしたか?
これでもかなり簡単になった方ですが、それでも大変です。わからないこともたくさん出てくるでしょう。

もし月数万円程度の収入があるなら有料ソフトの導入をおすすめします。月1000円程度で簡単に確定申告を終えることができます。
僕のおすすめは「freee会計」です。

質問にポチポチと回答をしていくだけで、確定申告書が出来上がってしまいます。またクレジットカードや銀行口座と連携しておくことで経費も簡単に管理することができるので、申告漏れで損をするなんてことも防げます。

1ヶ月無料で使うことができるので、試しに触ってみてはいかがでしょうか?

これからは個人でも稼ぐ時代です!めんどくさいことはどんどん効率化して楽しく生きていきましょう!

おすすめ節税術!

ここまで税金の仕組みや確定申告のやり方を紹介してきましたが、誰しも手元に残るお金は多くしたいですよね。
そのためにもおすすめの節税方法についても紹介しておきます。

今回紹介する節税術は次の3つです!

  • 法人化するべし!
  • 仮想通貨にかかる経費を計上するべし!
  • 損益通算するべし!

それでは一つずつ掘り下げていきましょう。

法人化するべし!

これが一番節税効果が高いです。ただし会社の中には社員が法人の社長となることを規定で禁じているため、法人を立てる場合は会社と相談するようにしましょう。また法人化にはある程度の売上もいりますので軌道に乗ってきたら取り掛かりましょう。
これは個人と法人に貸さられる税率が異なるためです。個人の所得への課税は累進課税となっており、最大で45%となります。(下表参照)

出典:No.2260 所得税の税率

対して、法人税では最大で23%となります。下表の「普通法人」が今回取り上げている法人です。

出典:No.5759 法人税の税率|国税庁HP

例えば、仮想通貨で1000万円収益をあげたとします。この場合で個人、法人での税額を計算してみましょう。

個人:(1000万円)× 0.33% = 330万円
法人:(1000万円)× 0.234% = 234万円

差額にして96万円もの差が現れました。これだけ変わってくると法人化しなくてはと思いますよね。

とはいえ、表を比較すると「収益によっては損になるんじゃないの?」と思われるかもしれません。
法人化のメリットは税率の違い以外にもメリットがあります。後述する他のメリットも合わせてどちらが得なのかを判断しても遅くはありません。

仮想通貨にかかる経費を計上するべし!

これは仮想通貨に限らず、ビジネスをしているなら絶対やりたい項目です。まず覚えておいて欲しいのが「収益≠所得」ということです。
ビジネスをするには当然、パソコンやスマホなどの機材を揃えたり、出張に行ったりと出費がつきものです。この事業に関わる出費は経費として確定申告に計上することができます。
収益からこれらの経費を除いたものが所得となるわけです。

(所得)=(収益)ー(経費)

当然、みなさん仮想通貨を始めるにあたって色々と出費はつきものでしょう。パソコンを買ったりすればそれを経費にあげることができます。
他にも取引所のウォレットに入金する振り込み手数料なんかも経費に計上することができます。
これは法人化しておくしかないですね!

個人事業主でも同様に経費を計上することはできるのですが、法人と異なり経費の半分しか計上することができません。
また経費として計上できる項目も減ってしまいます。もしある程度の金額を稼いでいて、本業でハードルがないなら法人化は挑戦してみる価値が十分にあると思います。

損益通算するべし!

これはほぼ法人化前提の節税術なんですが、他の事業と合わせて損益を通算できます。

例えば法人で仮想通貨以外にも他の事業をしていた場合、その他の事業と仮想通貨の損益から最終的な所得を計算することができます。
また損益通算をした場合でも赤字が残ってしまった場合、次年度以降に繰り越して税金の負担を減らすことも可能です。
これが個人や個人事業主だとできない場合がほとんどです。というのも個人や個人事業主では、仮想通貨の所得は雑所得という分類になります。

この雑所得は損益通算を出来ず、赤字を繰り越すこともできません。

このように利益だけでなく、リスクも考えた時も法人化はメリットがあります。
あなたが仮想通貨を始めたいなら法人化してみることを検討してみることをおすすめします


いかがでしたか?
仮想通貨を通して稼ぐことはもちろん、環境を整えれば出費を抑えることもできてしまいます。
節税はもっと細かいテクニックもありますので、どんどん勉強していきましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
税金は法律に触れる部分です。「間違っていました」で済まされない分野なので勉強はしすぎて損ということはありません。
また勉強したからといっても油断は禁物で、実際の手続きや帳簿をミスしていたなんてこともあるのでしっかりと取り組みましょう!

それでは仮想通貨ライフを満喫しましょう!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

人生逃げ切りたい副業サラリーマンブロガーです!
1秒でも早く人生逃げ切るため副業に手を出しまくっています。
手を出しているのは次の4つ。
➡️アフィリエイト
➡️動画編集
➡️Lステップ
➡️プログラミング
知見やノウハウをどんどんと発信するので、ぜひ活用してください!

目次